「うちには何もない」は、宝の山に気づいていないだけかもしれません。

WPによると、7分くらいで読めるようです
「広報が大事なのはわかる。でも、うちには発信するような特別なネタなんて何もないよ」。これは、私たちが最もよく耳にする言葉の一つです。しかし、断言します。それは大きな誤解です。
多くの経営者様は、革新的な技術や、誰もが羨む福利厚生といった「すごいこと」がなければ、情報発信する価値がないと思い込んでいます。しかし、本当にそうでしょうか。
貴社が長年こだわり続けている品質管理。お客様からいただいた「ありがとう」の一言。新入社員が感じる、社内のちょっと面白い習慣。毎日当たり前のように繰り返されるその光景こそ、社外の人にとっては新鮮で、魅力的な「宝の山」なのです。
脚本家の宮藤官九郎が、「東北に行くと、“うちには何にもないんですよね。冬は雪降るし、芋煮くらいしかなくて”と地元の人は言うけど、地元の当たり前、これこそが良さなんですよね!」とラジオで話していたのをよく思い出します。
「当たり前」すぎて、その価値に気づいていないだけかもしれません。広報の第一歩は、すごいネタを探すことではなく、自分たちの足元にある「当たり前の価値」を再発見することから始まります。
まずは一度、色眼鏡を外して自社を眺めてみてください。そこに、まだ誰も気づいていない広報のタネ(ネタ)が、きっと眠っています。
ネタ切れ知らず!広報担当者のための『社内探検』完全ガイド
では、その広報のタネとなる、「さて、今月は何を発信しよう…」。広報担当者にとって、ネタ探しは永遠の課題です。
そんな時は、社内を「探検」してみるのが一番の近道。オフィスは、お宝(=ネタ)で溢れています。
勝手に提案1:『社長室』を探検する まずは、社長に創業時の想いや一番の失敗談を聞いてみましょう。企業の原点や人柄が伝わるストーリーは、共感を呼ぶ最高のコンテンツになります。
勝手に提案2:『ベテラン社員』の席を探検する 会社の歴史を最も知るベテラン社員は「生き字引」です。「昔はこんなルールがあってね…」といった昔話や、会社の変遷は、企業の奥行きを感じさせます。
勝手に提案3:『新入社員』の席を探検する 外の常識を知る新入社員の「これって普通じゃないんですね!」という驚きは、社内では当たり前になっている魅力的な文化を教えてくれます。
勝手に提案4:『お客様の声』のファイルを探検する お客様からの感謝の言葉や、時には厳しいご意見も、自社の強みや社会との関わり方を伝える貴重な一次情報です。
4つの勝手に提案を見て、どう感じましたか?プライバシーが〜コンプラが〜と“できない理由”を思い起こしたら、もう大成功です。“できない理由”を“できる理由”に変換するアイデアを実行に移しましょう。どうすればできるようになるか。上長に相談?部署を横断して相談?社長に直談判?アクションの広がりに制限はありません!
探検すれば、ネタは無限に見つかります。さあ、今日はどこを探検しますか? 書いていて広がってきたので、もう少しつづけましょうか
明日に続きます。