自分が何者か、実は伝えているようで伝わっていない!?〜記憶されるストーリーテリングの科学〜

こう見えてワタシ、恥ずかしがり屋の内弁慶で内向的できれば人と会わずにひっそりとしていたいそんなタイプです。ですが伝わってません。明るくて、外交的。お調子者の表記なやつ、まるでバブル時代のテレビ局のプロデューサー、そんな印象のようです。
とは言え、年齢も年齢でだいぶ落ち着いてきたので、そう印象付けられる機会も少なくなりました。
私自身、自己紹介の時は、自己開示や自分の物語ストーリーテリングを伝えるようにしています。
そうしないと、私が何者であるかが伝わらないのです。伝わってもそのごくわずか。そしてどんどん忘れ去られてしまいます。
今日はそんなテーマで「記憶される物語の科学」と題してインフォグラフィックでお伝えしたいと思います
まずはこちらをご覧ください
記憶される物語の科学
あなたの話、相手はどれだけ覚えていますか? 自己開示が忘れられない体験になるための心理学的戦略。
意味のない情報の場合…
26%
1日後には、これだけしか記憶に残りません。これは、脳の「忘れる」という基本設定です。(エビングハウスの忘却曲線)
しかし、物語で語ると…
22倍
物語は、単なる事実や数字の羅列よりも、圧倒的に記憶に残りやすいことが分かっています。(スタンフォード大学の研究)
なぜ私たちは忘れるのか?
私たちの脳は、意味のない情報を効率的に廃棄するように設計されています。ドイツの心理学者エビングハウスが示した「忘却曲線」は、このプロセスを視覚化します。
では、どうすれば記憶に残るのか?
物語の力で、記憶保持率は劇的に向上する
話の種類を変えるだけで、相手の記憶に残る確率は大きく変わります。最も強力なのは、相手が「自分ごと」として捉えられる物語です。
記憶をハックする3つの心理的原則
感情の力
喜び、悲しみ、驚き。感情を揺さぶる話は、脳の扁桃体を活性化させ、記憶に「重要」というタグを付けます。感情の強さが記憶の強さになります。
自己参照効果
人は「自分に関係がある」と感じた情報を最も強く記憶します。相手が物語の中に自分自身の姿を映し出せるような話が、最強の記憶フックになります。
返報性の法則
あなたが心を開けば、相手も心を開きたくなります。自己開示は信頼の証であり、相互の開示を促し、共有された強固な記憶を築きます。
ここまで読んでいただいてどう感じましたでしょうか!?
自分のことを語るのなんて恥ずかしいと思うこと自体ばかばかしくなり、どうせごくわずかしか伝わらないのだったら、全力投球で自己開示してしまっても、恥ずかしくともなんともない。
そう感じ取れましたでしょうか!?
ぜひ明日からの自己紹介に役立ててみてください。
関係を深める開示の段階
親密さは一足飛びには生まれません。「社会浸透理論」が示すように、自己開示は徐々に深めていくのが鍵です。相手との関係性に合わせて、開示のレベルを調整しましょう。
レベル1:事実
職業、趣味、出身地など
レベル2:意見
好きな映画、仕事の価値観など
レベル3:感情
仕事の喜び、人間関係の悩みなど
レベル4:脆弱性
過去の失敗談、トラウマ、秘密など